家の長男君は文字を覚えたり、読んだり、数字を覚えることにも苦戦しています。最初は本人にやる気が無いのかとか、学習障害(読み書き障害、発達性ディスレクシア)なのではと色々ネットで模索したりしていました。そこからの今に至るまでの学習法と経験談を書きたいと思います。
読み書き障害、発達性ディスレクシアとは
まず、読み書き障害とは、見た文字を頭の中で対応する音に置き換えることができないといった音韻化が困難という障害です。そのため、正確あるいは流暢な単語認識が困難であり、文字を声に出して読む時に稚拙になってしまうといった特徴がみられます。
このために、就学後授業についていくことができずに、語彙の発達や知識を広めていくことにも困難が生じると言った問題が出てきます。
初めておかしいかなと気づいた時
長男君が小学生になり学校での勉強が始まりました。初めは、「あいうえお」などの簡単なひらがなを覚えることからスタートしていました。
帰ってきて宿題をしているところを見ていたのですが、ひらがなをなぞって、3マスほど空欄に書いておしまいと言った簡単な宿題です。「覚えるためには声に出して書きな」、「マスからはみ出さないようにお手本の字を見て書きな」と言ったことをアドバイスした程度でさほど気にもなりませんでした。(当時は勉強を常に見てあげるというよりは仕事が終わり帰宅した時にちょうど宿題をしているとチラッと覗くぐらいでした)
平仮名を一通り終わり、学校からの宿題もカタカナの練習とプリントや教科書の音読をするようになりました。
この音読の宿題が始まってからおかしいかな?と思い始めるようになりました。まず何より、字が全く読めませんでした。「あ」と「ん」は知っていて読めましたが他の字は読めない覚えられないと言った状況でした。
あるとき音読の宿題のプリントに「あおいそら」という文があり読めずに困っていた時のやり取りです。
父 「お、は(お)と読むんだよ」
長男君 「(お)」
父 「じゃあ最初から読んでみて」
長男君 「あ、、、、、」
父 「それは(お)!三回くらい口に出しながら書いて練習してみな」
長男君 「お!お!お!」
父 「じゃあまた最初から読んでみ!」
長男君 「あ、、、、、、」
あ、から次の(お)が出てこないんです。
↑のようなやり取りを10回くらい繰り返しました。この時はもうどう教えたら良いのかわからなかったです。こんなにも覚えが悪いのか、いや、覚えが悪いって言うレベルの話なのかこれはと。
読み書き障害かなと思ってから
上で書いた時点では読み書き障害なのではないかとネットで色々調べていました。読み書き障害、言語障害の特徴として鏡文字になったり、マスに収まるように字を書けなかったりと多くの点で当てはまっていました。
疑問だったのが、数秒前の字を覚えていられないのに自分の好きなことに関しての知識はしっかりとある、好きなキャラクターの絵とそのキャラクターの名前は一致するのに文字とそれに当てはまる音は一致しないという事。これは本人の勉強に向かうときのやる気が無さすぎるのか、読み書き障害としての特徴なのか。
どちらにせよ、読むことが出来ずに勉強についていけれなくなってきているのは事実でした。
まず読むということができなければこの先膨大な学校での勉強の時間が無駄な時間になり、その遅れを補っていくなんて無理だと不安になりました。これは早くに手を打たなければ。
学校の先生とも話をして、今後どのように勉強していくのか、特別支援学級などで支援を受けていくのかなどを決めるにも、まずは検査をしてからだと言うことで検査を受けることになりました。
結論から言うと、読むことに困難が見られるけれども現時点で読み書き障害という結論は出せませんという判定でした。
検査後〜今現在
検査後、病院と学校が連携をとって教育を進めてくれています。病院にも知育ということで通っています。
現在では文字を覚えることが困難だった長男君も平仮名の読み書きはでき、漢字も覚えていっています。最初は平仮名を覚えることも困難だったのに今では文字を読んでいる姿を見ると本当にうれしく思います。
まだカタカナをしばらく見ないでいると忘れてしまったり、漢字を覚えることに苦戦していたりしていますが頑張って学校の勉強について行っています。
最初文字を覚えることが出来ないでいた状態を見た私は、これは読み書き障害だろうと思いましたが検査結果は違い、いまでは漢字も少しづつ覚えていけるほどです。
毎日の生活をしていく中で親の力だけで子供の勉強に時間を割き、ここまで文字を読み書きできるようになれたかと思うと難しかったっと思います。学校の先生や病院の先生と違い、親として家の中での様子をずっと見てきている親としての目線も大事ですが、数多くの子の症例を見てきている学校や専門家の先生の存在に頼ることも大切だと思わされました。
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